循環器系

2013.04.11

心房細動の治療 慶應義塾大学循環器内科 高月誠司先生

2013年4月10日 ローズホテル横浜
演題「心房細動患者に対する新規抗凝固薬の適正使用」
演者:慶應義塾大学医学部循環器内科専任講師 高月誠司先生
内容「Fushimi AF Registryは京都の伏見区で診療所や病院を受診し、心房細動症例を全例登録し、調査をする研究で、人口28万人余りの都市で人口構成は日本全体の構成とほぼ一致する状況で、2011年3月から一年間の調査である。3277例の人に心房細動が認められ、有病率としては1.6%(70歳以上4.85%、80歳以上6.24%)で、平均年齢が74.2歳(70歳以上が占める割合は69.7%、75歳以上が占める割合53.7%、80歳以上が占める割合33.2%)で、脂肪細動が起こるのが発作性だった人が1506例、ある程度の長さ続いている持続性の人が244人、継続している人が1527名で、動悸や脈の乱れなどの症状を自覚していない人が50.4%と半分以上いました。欧米の人は太っている人に多いのですが、日本人の場合、BMI 22.9と肥満との関係はありませんでした。基礎疾患や合併症としては、脳卒中がある人は22.0%。心不全27.8%、高血圧61.1%、糖尿病23.3%、虚血性心疾患15.2%、慢性腎臓病(CKD)26.3%と高血圧の管理が重要である。これらの人に対してAsprinの使用が27.4%、Warfarinの使用が48.5%(併用10%)と治療されている割合が低かった。新しく発売されたエリキュース(アピキサバン)とWarfarinの比較研究であるARISTOTLE研究で、血栓・塞栓症の発症が21%抑制された結果であったが、内容を詳しく見てみると、血管が詰まる形のイベントの発生は両群間で差がなく、出血性のイベントがエリキュースで抑制されている形であった。プラザキサとWarfarinでの比較研究の結果では、プラザキサの方がよいとの結果が出ていたが、その後の臨床使用の結果で高齢者でのプラザキサ使用で脳出血などの出血がみられることがわかり、ブルーレター(警告)がでた。両者の薬剤ともWarfarinの半減期が36時間に比べプラザキサ12-14時間、アピキサバン6-8時間と短いこともあり、使いやすい薬であり、後者は肝・腎排泄であるので、腎障害時にも使いやすい薬である。」

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