脳神経系

2013.07.08

うつ病 横浜尾上町クリニック 山田和夫 院長

2013年7月3日 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
演題「生き辛くなった日本社会、急増するうつ病―レクサプロの有用性と必要性―」
演者:横浜尾上町クリニック 院長 山田和夫先生
内容及び補足(含質疑応答)「Black企業:若者をこき使い、体力・気力が残っている人を使い続ける企業:2013年6月24日発売のSPAで取り上げられている企業としてユニクロ、わたみ、日本IBM、損保ジャパン、リーガルマインドなどがある。これらの会社が鬱の患者さんを作り出している部分もある。
うつ病は①定型うつ病、②非定型うつ病、③双極スペクトラムうつ病、④不安障害に合併したうつ病http://www.fuanclinic.com/byouki/i-plaza.htmに大別することができる。

うつ病などの精神疾患の増加に伴い、

平成25年度から「がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に精神疾患を加え、5疾患5事業(救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児救急医療を含む小児医療)および在宅医療」の医療連携体制の構築が進められることになった。
うつ病と診断された患者さんの最初に受診するのは、内科が圧倒的に多く64%、次いで婦人科10%、脳外科8%、精神科6%、心療内科4%、耳鼻咽喉科4%、整形外科3%(三木治:心身医学42(9)、2002)と言われており、内科のプライマリケア医の果たす役割が大きい。患者さん自身の訴えの頻度(うつ病と診断した後に医師が効きだした際の症状の頻度)は、疲労感58%(89%)、睡眠障害26%(94%)、頭重感・頭痛23%(66%)、首・肩コリ22%(84%)であり、うつ病の典型的な症状である意欲・興味の減退は4%(91%)に過ぎず、うつ病を見落とさないためには、医師が鬱を念頭に置いて、問診をしっかりするかにかかっている。入院患者さんで、全身状態が悪く寝ているがん患者さんで鬱があるかどうかのポイントとしては、テレビや新聞を見ているかどうかで判断可能である。
過敏性腸症候群や過活動性膀胱と診断されている患者さんのうち、不安障害で症状が出現している人がおり、こういった人には、レクサプロが著効する。この薬の良いところは、治療容量を開始から使うことができ、副作用が少なく、中止も簡単にできる点である。あがり症の人は、1か月の内服で症状が消失する人がほとんどである。
うつ病の問題点としては、子供の鬱、介護鬱、孤独・無縁社会科の中での餓死、経済構造の否み、非正規社員の貧困・リストラ、正規社員の過重労働、勤務医の過重労働などがある。
大学卒業者の内定率は63%、3年間同じ職に従事48%、無職・ひきこもり23%、正規雇用60%、非正規雇用3%となっており、この状況下に加え、中国人の大卒者年間750万人の一部の人たちが、日本での就職を目指している点も問題である。
うつになりやすい職種としてシステムエンジニアがあり、深刻な問題となっている。
治療としては、①休養、②睡眠、③薬物療法、④認知行動療法(補助)がある。
不安障害には、レクサプロ1T、ドグマチール1T、不安・不眠時にデパス1T、全般政府案障害にはレクサプロ1T、メイラックス1T(夕食後)にリーゼの追加、パニック障害には同様の処方に、ワイパックスの発作時舌下が有効である。社会不安障害に対しては、レクサプロ1T、ドクマチール1T、リボトリール(0.5)1Tにミケラン(5)1Tとワイパックス(0.5)の頓用、強迫性障害には、レクサプロ1T、ドグマチール1T、メイラックス1T(夕食後)、PTSDにはレクサプロ1T、ドクマチール1T、リボトリール(0.5)1T、PMDD(月経全不安障害)にはレクサプロ1T、ドクマチール1T、メイラックス1T(夕食後)、ワイパックスが有効である。
小児に使用できる薬としてはセディールがあり、効果が思わしくないときにはドクマチールを少量加えるとよい。」

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