循環器系

2013年7月25日 木曜日

心血管病変における凝固亢進状態 高野健太郎先生

2013年7月18日 横浜グランドインターコンチネンタルホテル
演題「心血管病変における凝固亢進状態―心原性脳塞栓症を中心に―」
演者:高野内科クリニック院長 高野健太郎先生
内容及び補足「凝固亢進状態は1968年において①血小板の活性化、②白血球、探求の号子促進物質の放出、③線溶因子の活性化、④凝固制御因子の抑制、⑤血中脂質の増加が関与しているという考えがすでにあげられている。現在では上記因子に⑥血管内皮細胞の障害や脱落、⑦血液粘度の増加という因子が加えられて考えられている。これらの因子は見方を変えると、①血管壁の変化(プラーク破綻)、②凝固系亢進(血小板の活性化)、③血流変化(血流鬱滞)としてとらえることができる。
凝固系の外因系のカスケードの開始状況は、①凝固因子の増加や凝固阻害因子の低下→②少量の血栓生成と溶解の繰り返し→③血管内や心腔内での血栓形成→④ずり応力による血栓の性状の違い(動脈:血小板血栓、静脈~左心房:フィブリン血栓)となる。
生化学マーカーとしては、①凝固系因子の濃度や活性:凝固因子Ⅱ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅷ、Ⅹ、フィブリノーゲン、②凝固阻止因子の濃度:アンチトロンビンⅢ、プロテインC,プロテインS、③血液凝固能:PT、APTTがあるが、気を付けなければいけないのは、血液凝固能は体の中の血の塊易さを見ているのではなく、試験管内に取り出した血液の塊易さを見ているだけであるということである。
それに比べて、D-dimerやTATなどの濃度測定は、血管内での凝固線溶系の消費された蛋白量を測定していうので、体内に起こった凝固異常が反映される検査である。
ワーファリンがまだあまり使用されていない時期の研究のデータがあり、これは、凝固異常症例の自然歴といってよいデータであり、近年は、疾患があると抗凝固療法や抗血小板療法をすぐに始めることになるので、こういった検査データを取ることが、非常に困難になっている。

脳梗塞で入院した患者さんの血液データで凝固異常を見ていくと一週間後でも凝固線溶系の異常はハイリスク患者さんで認められていた。従って、再発しやすい状況にあると考えられるし、左心房における血栓形成が生じている異常な凝固亢進状況を、全身の血液で薄められている末梢血液でも異常が認められていることを考えれば、左心房内での凝固異常状態は、DICに近いものと推定されるので、こういった患者さんにおいては、しっかりした治療が必要である。」

投稿者 川村内科診療所

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