病気の豆知識

2017.10.12

くしゃみ

くしゃみ:嚔 Sneeze:一回ないし数回の痙攣上の吸気をおこなった後に強い呼気をする動作で、不随意運動である生理現象であり、制御することができない反射です。

くしゃみの機能は、体温を挙げる機能と吸い込んだ異物を体外に排出する機能とされています。
くしゃみの際には、目を瞑ってしまい、ほぼ上半身全体の筋肉を激しく運動させる反射で、口腔内の唾液を吸い込んでしまい、続けて咳き込む場合もありますし、激しい筋肉収縮に伴い、肋骨骨折や、腰痛の悪化、ぎっくり腰になることもあります。

くしゃみにより排出される呼気及び飛ばす唾の飛沫は、その人の体格、肺活量、筋力により差を認めますが1~3m程度と言われており、1回のくしゃみで飛沫は10万個程度発生すると言われています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8F%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%BF

その速さは、気管内では秒速300mで移動していると言われ、口から出るときには時速320kmという数字を出している研究者もいます。
http://mtislet.com/chie/human/kusyami.html

この飛沫をまき散らすことにより、周囲の人に風邪やインフルエンザを広める危険性があります。
とっさにっくしゃみが出そうになった時に手で口を覆うこともあると思いますが、指の間から飛沫物は飛んでいきますし、手についた飛沫物は、そのあとすぐに手を洗えばよいのですが、シッカリ手洗いをしないと触ったところに病原体をばらまくことになります。


近年、咳エチケットとして色々なところで見るポスター画像として、肘の曲がる方を口に着ける方法が推奨されています。


この方法だと、くしゃみで出る飛沫は前には飛ばず、肘の内側にほとんどが付着し、一部が上下に飛びますが、直線方向の勢いが弱くなるため、他の人への悪影響は手で覆うよりはかなり減少します。
しかし、とっさにこの行動をとることは困難ですので、普段から練習をしておく必要があることと、肘の内側が汚れてしまうことが難点です。

https://pixta.jp/tags/%E5%92%B3%E3%82%A8%E3%83%81%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88

くしゃみの衝撃を弱める方法
くしゃみの衝撃を弱める方法として、ビビットでは住吉小学校前接骨院の田中俊和先生は口を覆った手の日々を反対の手で押さえるようにして、上半身に力を入れて、くしゃみ動作による体への衝撃を和らげる方法を紹介されていました。

自分が推奨するクシャミの衝撃を和らげる方法
くしゃみをする直前に肺の中にある空気の量が多いほど、吐きだす空気が多く、勢いよく飛沫が飛び、全身の筋肉の収縮力が強くなり、クシャミの衝撃は強くなります。したがって、くしゃみをしそうになった時に、できるだけ肺の中の空気量を減らせばよいので、くしゃみの前兆で息を吸い始めた時に、強引に息を吐くようにしてみましょう。そうすると、小さいクシャミになります。そういった動作がやりにくい人は、くしゃみをしそうになった時に、両膝を抱え込むように座り込んでみて下さい。肺の中の空気がかなり排出されるので、くしゃみの衝撃がかなり緩和できるはずです。また、くしゃみをするときに特定の言葉を出すことによっても少し衝撃が緩和されるようです。

くしゃみの際に発する言葉は、多様であり、ほとんどの擬声語が「ア」音で始まります。 英語では「ahchoo! アチュー」。フランス語では「atchoum!」。日本語は例外的で(「h」音が入り)「ハクション」が一般的ですが、時に変わった音を聞くことがあります。
変わったくしゃみの言葉として、「くっさめ」、「くしゃみ」などがあります。こう言った言葉を発することにより、不随意的に筋肉が収縮する中に意識(随意)的に筋肉を動かすことになり、筋肉の収縮の強さを弱める働きがあり、肋骨骨折や腰痛の出現・悪化を無意識に予防していると考えることもできます。

温度差アレルギー
温度差があるとくしゃみや鼻水が出てくることは温度差アレルギーとして表現されることが多いのですが、一般的なアレルギー反応とは異なり、鼻汁中にはアレルギー反応で増加する好酸球の増加はみられず、血管の過敏性が関与している血管運動性鼻炎が病態と考えられています。
千葉大学の長谷川先生は、温度が急激に下がった際に、鼻粘膜が収縮し鼻腔容積が増加するのが一般的であるのに対し、血管運動性鼻炎症例においては、鼻粘膜血管平滑筋弛緩が認められ鼻腔容積の減少がみられ、鼻汁分泌の亢進が認められ、鼻粘膜を支配する副交感神経中枢の反射的興奮=鼻粘膜副交感神経系の中枢から鼻粘膜に至る遠心路の過敏性が起こっていると発表されています。
http://ci.nii.ac.jp/els/contents110004648467.pdf?id=ART0007371008
また、異物を吸い込んだ際の排出についても、化学的刺激物の場合には、吸気の後突然にくしゃみをして息を吐き出すため、異物を吐き出す行為といえます。
しかし、しばしば起こるくしゃみは、数回の少量の速い感覚の吸気の後に吐き出すタイプのくしゃみでは、外気を数回吸い込んでおり、異物を吐き出すことが直接の目的とは言えず、鼻粘膜の急激な腫脹に伴い、鼻粘膜の敏感性の亢進、鼻汁の分泌によりくしゃみが起きているような気がします。

クシャミを題材にしたことわざで『一そしり、二笑い、三惚れ、四風邪』というものがあり、ほかにも、『一にほめられ、二に憎まれ、三に惚れられ、四に風邪をひく』、『一に褒められ、二にふられ、三に惚れられ、四に風邪』などがあり、くしゃみが繰り返し起こる状態は、鼻の粘膜の腫れがひどく、ウイルス感染がベースにある状態が反映されていると思われます。

くしゃみをした人にかける言葉(まじない):
くしゃみをすること自体は、健康上だけでなく、あまりよいことではないという風に考えられており、くしゃみをした人に対して、周りの人がいろいろな言葉を投げかける習慣が世界中で見られます。
スペイン語圏: “¡Salud!” (健康)(この習慣はカトリック教会を中心として教皇グレゴリウス1世 (540年 – 604年) の時代に広まった)、2 回くしゃみをすると “Salud y dinero” (健康とお金)、3 回くしゃみをすると”Salud, dinero y amor” (健康とお金と愛)と言います。
フランス語: “À tes [vos] souhaits ! ア・テ・スエ(ア・ヴォ・スエ)” (願いが叶うように)、2 回くしゃみをすると “À tes [vos] amours ! ア・テ・ザムール” (恋愛が上手く行くように)、”Dieu te [vous] bénisse ! デュー・トゥ(ヴ)・ベニス” (“Que dieu te [vous] bénisse ! ク・デュー・トゥ(ヴ)・ベニス”) (神の御加護がありますように)、”Dieu te [vous] assiste !”(同前)などと言います。
イタリア語: “Salute! サルーテ” (健康)と言います。
英語圏:ほぼ反射的に “Bless you ブレス・ユー” (「God Bless you」の略で、「神の祝福あれ」)と言います。
ドイツ語圏:反射的に “Gesundheit ガズントハイト” (健康)と言います。
トルコ語: “Çok yaşa チョク・ヤシャ” (長生きして下さい)と声かけられ、この言葉をかけられた側は”Sen de görün セン・デ・ギョリュン”「あなたも(私が長生きするのを)見て下さい」と返答する事が一般的です。
英語圏においてはくしゃみをすると魂まで抜け出るという迷信がかつてあり、魂が抜け出た後に悪魔がまがい物の魂などで悪さをしないように周りの人間が祝福を祈ることで悪魔を退けようとしたのが始まりのようです。

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