病気の豆知識

2018.05.07

見た目年齢:皮膚の紫外線対策

外見で人は年齢を判断しています。『見た目年齢』とでもいうのでしょうか?
その判断基準を考えてみます。
1 肌の状態
2 髪の毛の状態
3 身体の引き締まり具合・たるみ具合
4 声
特に肌の状態は、保湿力、シワ、たるみ、シミ・ソバカスによりかなり見た目年齢を変えてしまいます。
実は、保湿力以外の『シワ、たるみ、シミ・ソバカス』は紫外線によって悪化しているのです。つまり、必要以上の紫外線を浴びると皮膚の老化を加速させてしまうのです。
太陽光は赤外線、可視光線、紫外線に分けられ、紫外線(UV)はUVA、UVB、UVCに分けられます。

UVCは人体に対して免疫力を低下させたり、皮膚がんや白内障を引き起こしたりしますが、地球の外側にあるオゾン層で吸収され、ほとんど地上に届かないので、人体に影響する紫外線はUVAとUVBであり、UVBよりもUVAの方が皮膚の奥まで到達します。

紫外線の人体に対する影響は、急性の変化としてサンバーン(火傷をしたような皮膚に痛みが生じる日焼け)、サンタン(痛みがなくあとで褐色に色づく日焼け)があり、慢性の変化としてシミ、しわ、皮膚の良性・悪性腫瘍の発生に関与しています。
実際年間の紫外線量は、鹿児島は秋田の二倍あります。顔の色は鹿児島の人の方が色濃く、シワの数も鹿児島の人が多くなっていて、紫外線によりシミやシワが作られるので、皮膚年齢の差としては鹿児島と秋田では5~15年の差があるとことになります。つまり紫外線に当たる量を半分にすると10年若い肌を保てることになります。UVAとUVBに分けて非笛の影響を見てみると次の表のようになります。

 

紫外線量は正午前後が最も多く、この4時間で1日に降り注ぐ紫外線の50%以上を占めているといわれています。
季節性変動としては、UVBは7月~9月にかけてが多くなっていますが、5月頃から上昇しておい、このころから、UVA、UVB対策が必要です。

晴れた日を100%とすると、曇りの日は約65%、雨の日でも約20%程度の紫外線を浴びていることになります。しかも地面で反射する反射紫外線も念頭に置いておく必要があり、反射面により反射率が異なるので、この分も考慮に入れて紫外線対策をしたいものです。

UVBの防止効果を表す指標としてSPF(Sun Protection Factor)値(上限値:50+)、UVAの防止効果を表す指標としてPA(Protection Grade of UVA)値(上限値:++++)があります。防止効果の高ものを使うようにしましょう。
現在の紫外線対策は必要ですが、人生で一番紫外線を浴びるのは、幼少期であり、子供たちが過剰な紫外線を浴びないように気をつけてあげたいものです。
しかし紫外線は骨を強くするビタミンDを作るのに必要なものですので、日に当たる時間はある程度必要です。日焼け止めを塗らずに、雲が少しある程度の晴れた日の外出時間としては、夏の昼頃(皮膚の25%:両腕と顔の面積程度の露出)では3分程度、1月に昼頃で(皮膚の12%:手と顔の面積程度の露出)では約90分の外出で、1日必要な最低量と計算されている400単位のビタミンDが産生される計算となります。参考にしてください。
参:紫外線環境保健マニュアル 2015
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf

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