川村所長のプライベート日記

2014年9月29日 月曜日

Yomi Dr 13回目『血液をサラサラに...脳梗塞、心筋梗塞を防ぐため』

Yomi Dr 14回目『なで肩が肩こりになりやすい理由』
現在掲載しております。

Dr 13回目『血液をサラサラに...脳梗塞、心筋梗塞を防ぐため』
の記事の内容は以下の通りです。

 いくつかの医療機関では、MC-FANという機械を使って血液のサラサラ度合いの測定をしています。

 機械内部の細いすき間に100マイクロリットルの血液を流して、その時間や流れ方を見て血液のサラサラ度(またはドロドロ度)を判定します。血液がサラサラなら、通過時間が早く、ドロドロになればなるほど時間がかかります。

 血液の通過時間に影響する要因としては、大きく分けて次の四つがあります。

(1)
赤血球の柔らかさ:毛細血管は、実は赤血球の大きさよりも細いのです。従って、赤血球は変形して毛細血管の中を通過しているので、変形しにくい状態になると、血液の流れが悪くなり、血液の流れを観察していると、ドロドロの状態の血液では、流れが極端に悪くなり、血管が詰まることが心配されます。

(2)
白血球の増加や活性化:喫煙やストレス、肥満により白血球数は増加します。そのほかに白血球からいろいろな物質が放出され、血が固まりやすくなります。たばこを1日40本以上吸っている人の血は、試験管の中ですぐに固まってしまうこともあるので、試験管をさかさまにしたときに、ゼリー状になって落ちることもあります。

(3)
血小板の活性化:体の動きに応じて血管は引っ張られたり、押されたり、激しい衝撃を受けたりしていて、絶えず傷害を受けて亀裂が走ったり、切れたりしいています。血小板は、この傷害された血管の部位にくっつき、出血しないように血管を修復する働きの一助を担っています。しかし、この機能が過剰になったり、血管の傷害がない時にこのような働きを始めたりすると、血がドロドロの状態になっていきます。

(4)
血漿(血液の赤血球、白血球、血小板を除いた液体の部分)の粘性の高まり:血糖値の異常高値、中性脂肪の異常高値、血液に溶けているその他の物質の濃度の異常高値で、血漿の粘度(ドロドロ度)が高くなります。

 大量に汗をかいたり、水分をほとんど取らないことで脱水状態になると、血液の粘性は上昇するので、血液は詰まりやすくなります。実際に、こういった状況で脳梗塞や心筋梗塞になる方は少なくありません。

 こういった状況下では、水分をいっぱいとることによって、血液のドロドロ度の改善は期待できます。ところが、これ以外の状況では、お水をいっぱいとったからと言って、血液はサラサラになりません。というのは、腎臓で血液の状況を絶えず調整しているからです。余分に取った水分は30分以内に尿として体外に排出されます。

 注意してほしい点は、人間の毛細血管はこの機械(MC-FAN)の内部のような硬いものではなく、変形・変化するということです。また、血液が固まりやすくなった場合には、血管からいろいろな物質が放出され、血が固まらないように反応しています。

 実は、血液のドロドロ度よりも、この固まらないようにしている反応が低下している状況のほうが、脳梗塞や心筋梗塞発症のリスクを高めるのです。

 反応を低下させる要因は、長期間の喫煙、脂質異常症や、糖尿病、高血圧が長期間管理されていないことによって生じる動脈硬化、長く続くストレスなどです。

 つまり、血液サラサラを保ち、脳梗塞、心筋梗塞を防ぐためには、たばこの本数を極力減らし、ゼロに近づけること、血圧値、血清脂質値、血糖値をできるだけ良い状況を続けること、ストレスを抱え込まないで、うまくリフレッシュすること、脱水の状況をできるだけ早く改善するために、こまめに水分補給をすることが大切なのです。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年9月25日 木曜日

Yomi Dr 13回目 連載再開

Yomi Dr 13回目 『血液をサラサラに...脳梗塞、心筋梗塞を防ぐため』
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=105318
が掲載されております。興味がある方はご一読ください。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年9月 8日 月曜日

読売Online Yomi Dr.連載再開

当初12回の契約でしたが、読者の方々の反応がよいということで、連載を続けることになりました。
現在数本原稿を提出しておりますが、『●●について教えてほしい』、『××といわれたが本当の所はどうなの?』
といった、ちょっとひねくれた専門医に質問したいことがありましたら、
t-yomidr2@yomiuri.com
にメールいただければ、その内容についてコメントを書かせていただきたいと思います。
掲載されるかどうかは、担当の方が、自分の書いた文章を見て判断しますので、
必ず掲載されるとは限りませんが、出来るだけ早く、分かりやすい文章でご説明したいと思っております。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年9月 4日 木曜日

第12回目Yomi Dr病は気から...未病対策は5つの「しこう」から

早いものでもう12回の連載が終わりました。
最後の記事になります。『病は気から...未病対策は5つの「しこう」から』です。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=103574
ご愛読ありがとうございました。

未病という言葉はあまり聞きなれないと思います。健康志向が高い人でも、時々耳にするぐらいです。専門家も人によって使っている意味合いが異なることもありますが、日本未病システム学会では、下図のように「自覚症状はないが検査では異常がある状態」と「自覚症状はあるが検査では異常がない状態」を合わせて「未病」としています。

 そして「病気」とは2つが重なった部分である「自覚症状もあるが検査でも異常がある状態」としています。

日本未病システム学会ホームページ(http://www.mibyou.gr.jp/mibyotowa.htm)より

 「血圧が高値であるが、治療が必要でない状態」や「胸が痛いが、いろいろな検査をしても異常が見つからない状態」などが当てはまります。

 このような状態で、気持ちがふさぎ込み、生活習慣が悪い方向に向かってしまって病気になったりすることもあり、昔の人は「病は気から」といっていました。

 それでは、病気にならないように、この「未病」の状態を改善するにはどうすればよいでしょうか?

 そこで私が提案したいのは、いろいろと「しこう」をして、当たり前に思っていた生活習慣を見直してみましょうということです。

思考:現在感じている異常や、生じている異常値が、今の自分の生活のどのような習慣から出ているかを、考えてみましょう。そして、その習慣を続けている自分の原動力となっている価値観・考え方をじっくり考えてみましょう。

 往々にして、両親がやっていたことを何気なく、踏襲していることも少なくありません。

 ステーキを食べる場合を考えてみましょう。塩やコショウをたっぷりかけたり、ソースをたっぷりかけたりして食べる方も少なくないと思います。

試考:違う観点からその習慣を考え直してみましょう。

 岡山県以外ではほとんど食べることができない日本最古の蔓牛(つるぎゅう)で和牛のルーツといわれる千屋牛(ちやぎゅう)のステーキをごちそうしてもらえる場面を想定してみましょう。「一生で二度と口にすることができないかもしれない」と思うと、小さく切って、ごくわずかな塩やこしょうで味を調え、場合によっては塩コショウさえ使わないで、ソースを付けずにまずは食べてみよう、という気持ちになりませんか?

 そのものの素材の味を味わってみようと考えてみてください。

試行:その違う観点から考えたことを試しにやってみましょう。

 ただ単に焼いただけの薄切りをじっくり味わってかみしめ、少しずつ塩・コショウをかけてみて、その上に、ソースを少しつけ、さらに付けてみてなどと、いろいろな味付けを試してみてください。この素材の肉と自分の舌の味わい方にとってどの味付けがよいかを探してみましょう。

施行:やってみて良さそうなことを実際の生活の中に取り入れましょう。

 当然肉によって、どの味付けがよいかは変わってきます。焼き方によっても違うでしょう。高い素材を買ったときには、どうやったら味が引き立てられるかを考えてみる価値は十分あると思いませんか? その方法を日々の生活の中に取り入れてみましょう。

 硬くて味がしないステーキを数回食べるよりは、高価な美味(おい)しいステーキ肉を1回、より味わって食べている自分を想像するだけではなく、実践してみませんか?

 食べたつもりの気持ちで食費をためる箱を作れば、4回分の我慢で、4倍高価なものが食べることができます。

嗜好(しこう):その行動を、自分の『「こだわり』」、『「趣味』」にまで昇華してみましょう。

 その行動を繰りかえし行い、自分にとって一番贅沢(ぜいたく)な食事の仕方だと繰り返し、自分に言い聞かせましょう。

 習慣化してしまえば、努力も、我慢も、頑張りもいらなくなります。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

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