川村所長のプライベート日記

2014年10月27日 月曜日

第17回Yomi Dr. 『糖尿病をスーパーに例えると』

現在
第18回Yomi Dr. 『高血圧いろいろ...あなたに合った薬は』
が連載中です。

第17回Yomi Dr. 『糖尿病をスーパーに例えると』
の内容は下記のとおりです。
糖尿病の状態を理解しやすくするために、以下のような役割を考えてください。

スーパーの店員:血糖値を下げるインスリン
訪れるお客さん:血糖値
お客さんがいっぱい来ること=炭水化物をいっぱいとること



 店員さんがたくさんいるような状況では、レジでのお客さんの待ち時間(血糖値の上昇)はありません。

 店員さんの数が多くても、仕事ができない店員さんだと、お客さんのレジ待ちが生じます。この状態は、インスリン抵抗性がある状況と考えてください。

 店員さんが病気などで人数が減ってくる(インスリンの分泌不足が生じてくる)とお客さんのレジ待ち(血糖値の上昇)が生じます。

 このような状況になっているのが、耐糖能障害や2型糖尿病の初期と考えてください。

 この際の対応の仕方は、

(1)店員さんの教育をして、仕事がスムーズにできるようにすること=運動をしたり、ある種の薬(アクトスなどのインスリン感受性増強剤)を飲んだりして、インスリンの感受性を上げること

(2)店員さんの数を増やすこと=薬剤を飲んでインスリンの分泌を増やすこと

(3)レジ待ちが生じにくい人数のお客さんしか店へ入れないようにすること=ゆっくり噛(か)んで、少しずつ食べ物を胃へ運び込み、胃での消化時間を短くして、食べ物を糖が吸収される中心部である小腸へと絶えず移動させること。ベイスンやグルコバイといった糖の代謝酵素を阻害する薬剤も同じような働きをします。


 少しイメージがわいたでしょうか?

 甘いものを食べたから血糖値が上昇すると考えがちですが、甘い砂糖でも少しずつ舐(な)めていれば、血糖値の上昇はほとんどありません。少ない店員さんでも、接客に時間がかかる店員さんでも、お客さんが少なければ、待たせることはありません。

 お客さんの数が多くなっても、処理できる数だけ入店してもらえば、レジ待ちは少ない時間で済みます。つまり、少しずつ食べ物を運んで食べていれば、血糖値の上昇は最小限で済むのです。

 そうすると、食べるのに時間がかかるので、空腹感が消え、我慢をせずに、食べる量も余分な量を減らすことができるのです。

 早食いをしてしまうと、血糖値が上昇してくるまでの15~30分は空腹感が消失しないので、胃が満杯でも食べたい気持ちが残っており、ついつい気持ち悪くなるまで食べ過ぎてしまうことになります。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年10月20日 月曜日

第16回Yomi Dr『考え方で生活習慣を変える』

第17回『糖尿病をスーパーに例えると』
を掲載しています。

第16回Yomi Dr『考え方で生活習慣を変える』

の内容は以下のものです。

 テレビをつけていると、特に見たいと思っていない番組でも、番組が終わるまで、つい見てしまいがちです。それから、明日の準備などをしていると、ついつい睡眠時間が減り、睡眠不足となりがちです。夜遅くまで起きていると、血圧を上げるホルモンが過剰に分泌されることもあります。

 見たい番組は録画してから、時間にゆとりがある時に見るようにしましょう。CMを飛ばして見るだけでもかなりの時間節約になります。

 寝つきが悪い人は、嫌いな仕事や勉強を就寝する前にやってみましょう。嫌いなことは一生懸命に考えないため、脳波が単調となって睡眠波に近くなり、睡眠導入剤のような役割もしてくれます。私の場合は、英語の論文を読んでいるといつも睡魔に襲われてしまいます。

 早食いも高血圧の原因の一つになります。早食いだと、かむ回数も少なく、唾液で消化できず、食べ物が味覚神経を刺激する前に胃に落ちていきます。したがって、薄味だと味を感じにくく、しょうゆ味、塩味、香辛料に頼った食事内容となりがちです。

 「30回かみましょう」と、健康指導でよく聞く言葉ですが、なかなか実践するのは困難で、30回かんだとしても、初めにのみ込んだ分は、ほとんどかんでいないのが現状です。

 一切れを「数千円する高価な、しかもめったに食べられないおいしいもの」と思い込むことができれば、おのずから食べ方は変わるはずです。

 食事をごちそうになった後、「味はどうだった? 30万円する料理だったけど?」と聞かれたとき、まず思うことは「食べる前に言ってよ!」のはず。なぜかというと、30万円する料理なら、しっかり味わって食べ物を堪能する食べ方をしたはずだから。そうなんです。「味わう食べ方」を知っていても、普段はそんな食べ方をしていないのです。食べる前に「味わう食べ方」の情報があれば、食べ方を変えられます。どういった食べ方になるかというと、小さく切って、その食べものが口に入っている間は、舌などの味覚を味わう神経をフル活動させて味を堪能するはずです。

 そこで、普段は1回に口に入れる量の4分の1ぐらいの大きさに切って食べてみましょう。いつものタイミングでのみ込んでも、4倍かむことになり、唾液でも消化されてよりおいしくなり、消化された分、胃の負担も分泌される胃酸の量も減り、胃と食道にやさしい食べ方になります。しかも4倍の個数を食べることができるのです。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年10月14日 火曜日

Yomi Dr.15回目 高血圧はなぜ悪い?

Yomi Dr.16回目
『考え方で生活習慣を変える』

が現在掲載されています。

Yomi Dr.15回目
高血圧はなぜ悪い?

なぜ血圧が高いと悪いのでしょうか?

 血管は高い圧がかかると、その血圧で破けたり、伸び広がったりしないように、収縮(血管抵抗が増加)します。血管は、収縮を続けていると硬くなってくる(動脈硬化)のです。

 硬くなった血管は、硬くなったゴムホースと同じような状況になります。

 水がちょろちょろとしか出ていないときには、ホースの先端を押しつぶして水流の勢いをつけるように、血管も血圧が下がって脳への血流が減ってきたときには、収縮して血圧をあげ、脳への血流を確保しようとします。

 硬いホースが押しつぶしにくいように、硬くなった血管では、この反応がうまくできないために、脳の血管の圧を上げることができず、血液の供給量が減ります。この時に脳梗塞が起こるのです。

就寝前にコップ1杯の水を

 特に多飲し、頻回のトイレの後で、水分補給が十分でない状態で寝た時が危険なのです!

 朝起きたら呂律(ろれつ)が回らない、手足の動きが悪いといった状況を引き起こしかねないのです。

 就寝する前には、コップ1杯の水を飲みましょう。

 硬いホースを勢いよく押しつぶすと裂けることがあるように、動脈が硬くなっていると、急激に血圧が上がった際に脳の動脈が破裂し、脳出血になる危険が増えます

 心臓の方に視点を移してみよう。

 心臓が血液を送り出す時には、血圧が心臓の抵抗になります。血圧が高くなればなるほど、心臓は強く収縮しないと血液を送り出すことができません。風が強い時に風の吹く方向に扉を押し開けるときと同じです。

 血液を送り出しているときは、血管の硬さが抵抗となります。動脈硬化が進行すると、高い方の(収縮期)血圧が上昇してきます。ストローが曲がったりして細くなっていると、より強い圧をかけて吸わないといけない状況に似ています。

過信は禁物...血圧測定、いろいろな状況で

 「血圧は、安静にしてから測りましょう」とよく言われています。

 けれど、この状況は低い状態の血圧を確認しているだけです。

 車のスピードを考えてみましょう。パトカーの近くを走っている時のスピードであれば事故は起きませんが、パトカーがいなくなると、たいていの方はアクセルを踏み込み、スピードを上げます。事故が起きやすいのは、スピードを上げたときです。

 日々の生活でストレスが全くなく、血圧が変化しないのであればいいのですが、いろいろな要因で血圧は変動します。

 残業続きで寝不足になり、精神的なストレスが強ければ、当然のごとく血圧が上昇し、脳出血や心筋梗塞で倒れる危険が急激に上昇するのです。

 過労死がなくならないのは、「いつも測る血圧が問題ないから大丈夫」という過信から来ることが少なくないのです。高い血圧が続くときには、その血圧に合わせた対応が必要です。ぜひ、いろいろな状況での血圧を測ってみましょう。高い値が続くときは、近所の内科の先生に相談してください。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年10月 9日 木曜日

Yomi Dr.14回目『なで肩が肩こりになりやすい理由』

Yomi Dr.15回目
高血圧はなぜ悪い?
が掲載されています。ぜひご一読を。

Yomi Dr.14回目『なで肩が肩こりになりやすい理由』の文章は以下のものです。
 「肩こり」について、夏目漱石は小説「門」の中で、「頸くび)と肩の継目の少し背中へ寄った局部が、石のように凝っていた」と表現しています。それ以前は、「肩が張る」「打ち肩」と表現されることが多かったようです。かなり以前から、日本人は肩こりに悩まされていたようですね。

 「外国人は肩がこらない」と聞かれたことがあるかも知れませんが、実際に肩がこらないのではなく、「肩こり」という表現の仕方やモノのとらえ方(概念)がないのです。英語で「肩こり」を翻訳ソフトで調べてみるとStiff Shoulder(硬い肩)となりますが、実際にこの表現でうまく伝わることは少なく、Stiff Neck(硬い頸)、Stiff Back(硬い背中)と言うと問題なく伝わります。

 そうはいっても、肩の症状を訴える頻度は圧倒的に日本人の方が多いようです。厚生労働省の調査では、生活のなかで不快に感じている症状のなかで、肩こりは、男性が腰痛に次いで2番目、女性はトップです。

 五十肩といわれるような肩関節周囲炎や頸椎(けいつい)症などのように原因がある場合もあれば、いろいろと調べてみても、原因がわからない肩こりもあります。

 肩こりを悪くする要因としては、精神的ストレス、姿勢の悪さ、運動不足、寝不足、過労、眼精疲労などがあげられています。

 それにしても、なぜ日本人に肩こりが多いのでしょうか。

 畳に直接座る文化から猫背が多いことのほか、欧米人に比べ、筋肉量が少ないこと、なで肩の人が多いことなども影響していると考えられます。

 頭の重さは結構あるので、前かがみになると首から肩への負担がかなり増えます。
イラスト kasimo

 ある程度の筋肉量があると、首が比較的まっすぐになるので、前かがみの程度が少なくて済むことと、同じ重量を支える際に個々の筋肉の細胞にかかる負担分が少ないことも肩こりが少ないことと関係しています。逆に首から肩にかけての筋肉量が少ないと、肩こりが生じやすいといえます。

 なで肩の人は、指先の位置がイカリ肩の人よりも下に位置していることになり、その分、腕と手の重みが肩にかかっていると考えられます。なで肩の人は、両肩の位置を高めにする姿勢を意識すると肩こりの予防になるでしょう。

 以前、このコラムで紹介した手を後ろに回す姿勢も有効だと思います。

イラスト Kashimo

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年10月 7日 火曜日

医師がすすめる50歳からの肉体改造

『医師がすすめる50歳からの肉体改造』 幻冬舎ルネッサンス出版
11刷が決まりました。
ご愛読、ありがとうございます。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

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