川村所長のプライベート日記

2014年12月22日 月曜日

Yomi Dr.25 回『マスクの使い方...少しの工夫で大きな効果』

現在 Yomi Dr.  第26回『なぜ顔が動かない...顔面神経麻痺の恐怖』
が掲載されています。興味がある方はご一読ください。
この回がおそらく最後の掲載になると思います。
長らくのご愛読ありがとうございました。
川村昌嗣

Yomi Dr. 第25回『マスクの使い方...少しの工夫で大きな効果』
の掲載内容は以下の文章でした。
**********************************************
マスクの効用と言われてどんなことが思い浮かびますか?

 「人から風邪をうつされないためです」と言っている感染症専門の先生もいらっしゃいますが、それ以外にも効用があります。

(1)うつされないための感染症予防
(2)病原体をばらまかないための感染症予防
(3)口腔乾燥予防
(4)顔の一部の隠ぺい

 などの効果もあります。それぞれについて少し詳しく考えてみましょう。

(1)うつされないための感染症予防

 飛沫(ひまつ)感染は、咳(せき)やくしゃみをした際に飛び散るものに含まれている病原体を吸いこんで感染します。インフルエンザやロタウイルス、細菌性肺炎などもこのパターンです。

 マスクをしているとブロックできますが、マスクの口の前のあたりをつかんでマスクを取り外すと病原体が指にうつり、それを口に入れてしまっては、マスクの効用が台無しになるので、マスクを外す際には必ず、ひもの部分を持ってください。

 それとは少し異なるのが、空気感染です。ノロウイルスのように、もう少し小さくなると、咳やくしゃみをした際に、痰(たん)や唾液とともに飛んでいたもののうち、液体成分がなくなってウイルスのみが、空気の中を漂うことになります。

 この場合には、マスクの隙間からも吸い込んでしまう危険があります。

 その対策としては、顔面にピッチリくっつくようなマスクをする必要がありますが、現実的ではありません。

 お薦めしているのが、ティッシュペーパーを折りたたんで、口と鼻をカバーするぐらいの大きさにして、マスクと顔の間に入れるのです。息を吸う際に、顔にくっつき少し息苦しさを感じられれば、OKです。

 この目的のための使用であれば、ガーゼタイプのマスクは役立ちません。

(2)病原体をばらまかないための感染症予防

 マスクをしていると、咳やくしゃみで病原菌をばらまくことは防げます。しかし、咳やくしゃみの勢いが強いと、マスクは少し前に移動して、病原体が隙間から出てしまいます。咳やくしゃみをしそうになったら、肘の内側で、マスクが前に移動しないように押さえることをお勧めします。手で覆ってもよいのですが、その後どこかを触ると病原体をばらまくことになりかねないので、肘の内側がおすすめです。

 ここで注意してほしい点があります。咳やクシャミをした時に、マスクの内側にかなりの量の病原体が付きます。それをまた吸い込んでしまうと、病気の治りが長引くこともあります。

 先ほど書いたように、マスクと顔の間にティッシュペーパーを入れておいて、湿り気が強くなったら交換することをお勧めします。

 この目的のための使用であれば、ガーゼタイプのマスクは役立ちません。

(3)口腔乾燥予防

 マスクをするだけでそれなりに保湿効果もあります。またティッシュペーパーをマスクと顔の間に入れ、息苦しくないような形にしておくと、より保湿効果がアップします。特におすすめなのは、花粉症用の柔らかくシットリしたものです。一度試してみてください。

 朝起きた時や眠っているときにのどの渇きを自覚される方は、眠る時にマスクをしてみてください。起きた時の乾燥具合がかなり違います。眠っている間にはずれたとしても、マスクをしている間の効果は、確実にあります。

 この時のマスクは、口腔の乾燥予防が目的なので、鼻を覆う必要はありません。

 この目的の時には、ガーゼタイプのマスクもOKです。

(4)顔の一部の隠ぺい

 芸能人がこの目的でよく使っています。

 髭(ひげ)をそった際に皮膚を切ってしまい、絆創膏(ばんそうこう)が恥ずかしい時や、吹き出物ができた時などにも使えます。

 自分は顔面神経麻痺(まひ)が出ているときにもしていました。

 この目的の時には、ガーゼタイプのマスクもOKです。


 ガーゼタイプのマスクは洗って再利用することが可能ですが、感染症予防には役立ちません。

 粉じん予防用の硬くフィルターの付いたマスクであれば、フィルターの交換で再利用できますが、通常のマスクは、使い捨てるようにしましょう。


投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年12月20日 土曜日

テレビ東京『なないろ日和!』

テレビ東京さんは、作成に予算をあまりかけない方針で、その代わり、
こちらの情報をテレビに取り上げてくださる姿勢でした。
診療所の風景をしっかり放送してくださり、著作本もご紹介くださいました。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年12月15日 月曜日

Yomi Dr.24 回目『インフルワクチンが効かない理由、...』

Yomi Dr.25 回目『マスクの使い方...少しの工夫で大きな効果』
が現在掲載されております。

Yomi Dr.24 回目『インフルワクチンが効かない理由、「白血球=警官」で考えると...』
の内容は、以下の通りです。
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 「インフルエンザのワクチンを打ったのにかかってしまった。ワクチンは効かないね」といった声に対し、「インフルエンザのワクチンは、感染予防のためでなく、重症化予防のためです」と答える専門家がいますが、この説明で理解・納得できますか?

 白血球を警察官に例えて、以下のように考えてみてください。

 ワクチンの注射を打つということは、警察官(白血球)を集めて、訓練をするということです。

 この訓練に約2週間かかります。

 ただし、風邪をひいていたり熱がある状態だと、警察官がその対応に追われることになるので集まりが悪く、十分な訓練ができないため、日を改めてワクチンを打つことになります。

 訓練を受けた警察官は、それぞれの持ち場についたり、パトロールに出たりすることになります。パトロールをする場所は、ほとんどが血管の中です。

 ただ、敵(インフルエンザ)の侵入部位は鼻・のどの粘膜なので、そこに敵が集合しても、パトロールの警察官には気づきにくくなります。

 「鼻やのどの粘膜で敵が暴れている」という情報が伝達されたり、敵が血液の中に入ったりしてくると、警察官が現場に向かうことになります。ワクチンを打ったということは、専門的な訓練を受けた警察官がいるということなので、いち早く有効な対応ができて早く鎮静化し、軽症で済むことになります。

 1回のせきで約5万個、1回のくしゃみで約10万個のインフルエンザウイルスがばら撒(ま)かれるといわれています。飛び散ったウイルスは、24時間ほどは感染力があります。

 ウイルスは約20分で細胞の中に入り込み、増殖すると1つの細胞から約1000個のウイルスが排出され、次々と次の細胞に感染します。1つのウイルスが、8時間後には約100個、16時間後には約1万個、24時間後には約100万個に増殖することになります。

 したがって、家に帰ってからでは、うがいの効果はあまり期待できないということになります。目の前で、せきやくしゃみをされた場合には、すぐに鼻をかみ、直ちにうがいをしないと感染の予防にはならないということです。

 そのためにも、人混みではマスクをして感染予防を心がけましょう。

 マスクの使い方については、次回で詳しく説明します。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年12月 8日 月曜日

Yomi Dr. 23回目『尿酸値を下げる薬で痛風発作に』

Yomi Dr.24 回目『インフルワクチンが効かない理由、「白血球=警官」で考えると...』
が現在掲載されています。
ご興味がある方はご一読ください。

Yomi Dr. 23回目『尿酸値を下げる薬で痛風発作に』
は以下の文面でした。
*************************************************
医者になって1年目の頃、医学部時代からの同級生が「川村さん、まいったよ。痛風の発作を起こしてしまい、痛いのをこらえながらやっとサンダルで歩けるような状況なんですよ」と言ってきました。

 よく聞いてみると、飲み会が続いたこともあって尿酸値が9を超えていたので、「早く尿酸値を基準値まで下げないと痛風の発作になる」と思い、尿酸を下げる薬であるザイロリックを1日300ミリグラム飲み始めた翌日の朝に発作を起こしたとのことでした。

 痛風は、関節の膜に付いた尿酸結晶が、関節の中に落ちて痛みを引き起こします。

 ストレス、激しい運動、暴飲暴食が引き金になることが多いのですが、薬によって急激に尿酸濃度を低下させることによっても、結晶がはがれて落ち、発作が起きてしまうことがあるのです。同級生の場合はこのためにつらい思いをすることになったのです。

 自分たちが学生のころの医学の教科書には、痛風の薬物治療について、そうした注意点は書いていませんでした。同級生も医師になってからは、まだ高尿酸血症の患者さんを担当したことがなく、痛風の発作に対する恐怖心が強いため、そういった情報を得る前に薬を飲んだために起こった悲劇でした。

 痛風という病気は医学の父といわれているヒポクラテスが紀元前5世紀に悪くなる部位により母趾(ぼし)痛風(podagra)、手の痛風(cheiragra)、膝痛風(gonagra)、と記載しており、古代ローマ時代から知られていましたが、日本ではほとんど知られておらず、明治時代に日本に医学を広めたドイツ医師エルヴィン・フォン・ベルツも「日本には痛風がない」と記録しています。

 それ以降の日本では痛風の記載がみられるようになり、終戦後より痛風患者が増加してきました。平成23年の厚生労働省の統計によると、推計患者数は11万4千人、予備軍である高尿酸血症はその約50~60倍と考えられています。

 米が主食で、魚中心の食生活の時には、お酒をかなり飲んでいても痛風患者さんがいなかったことを考えると、肉食が痛風患者さんの増加にかなり影響していると考えられます。

 肉食恐竜であるティラノサウルスの化石も尿酸塩で障害を受けた跡があったという話も、この考えを裏付ける情報の一つと思います。

 尿酸はプリン体というものが体で代謝されてできるものなので、プリン体を多く含むものをたくさん取れば、血液の尿酸値が上がって危険な状態となります。

 「ビールを含むアルコールが悪い」、「ビールに含まれる尿酸値はそれほど高くないので、ビールのつまみが悪い」などと世間では言われています。

 確かに、お酒のつまみとして食べるもののうち、プリン体を多く含む肉、内臓もの、魚(特に干し魚)などの食べ物を多く食べることは危険です(http://www.tufu.or.jp/pdf/purine_food.pdf)。

 アルコールも多く飲むと発作が出やすくなるので、プリン体が少ないアルコールを飲む方が良いでしょう(http://www.tufu.or.jp/gout/gout4/73.html)。

 疲れているときや、寒い時などは、いつもよりもトイレが近くなることがあると思います。この時は気をつけてください。トイレが近いということは、血液の水分量が減るので、普段よりも、尿酸の値が上昇しやすくなるし、酔いやすくなっています。トイレが近い時は、アルコールの量を控えましょう。いつもよりも、お水を多くとるのも一つの対応策です。

参考:

・高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版 2012年追補ダイジェスト版

・痛風・高尿酸血症 日本臨床内科医会

・「パンフレットの種類と内容」日本人間ドック学会 特定健診・特定保険指導対策委員会

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

2014年12月 2日 火曜日

Yomi Dr. 22回目 「正しい歩き方」は足を痛める

Yomi Dr. 23回目『尿酸値を下げる薬で痛風発作に』
が現在掲載されています。

3カ月の連載の予定で始めた、『ダイエットの達人・ドクター川村のスマート健康塾』
でしたが、が愛読の結果延長され、年末まで連載することとなりました。
種々の事情があり、いったん今年度で、終了することになりました。
ご愛読ありがとうございました。
皆様方の感想を、ぜひ( t-yomidr2@yomiuri.com )に送ってください。

Yomi Dr. 22回目
「正しい歩き方」は足を痛める

の記事は下記の文章です。
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 健康教室に行くと、必ず、「健康のために正しい歩き方で散歩をしましょう」と勧められます。

 「かかとから着地して、小指側に体重を移動して、親指側で地面を蹴るように歩くこと」「胸を張って、腕を振って、いつもよりも足を高く上げ、いつもよりも少し大股で、いつもよりも少し早足で歩く」。

 そのように指導されませんでしたか。

 しかし、この「正しい歩き方」がくせものなのです。

 健診で10年以上生活指導をしていると、いろいろな受診者の方から、たくさんの情報が得られます。

 「健康教室に行って、歩き方の指導を受けて頑張ったんだけど、足を痛めて歩けなくなり、かえって太ってしまったんだよ」という高齢の方に、しばしば出会いました。

 高齢の方は、すり足のような歩き方になってくるので、歩く時に足の骨に与える衝撃はそれほど強くありません。その上、骨が年とともに弱くなってきます。

 そのような状況で、いきなり、高い場所から、勢いをつけて全体重をかかとにかけるのです。ひどい場合には、骨打撲といった骨折と同じようなダメージをかかとに与えることになるのです。

 しかもより悪いことに、こういった足を痛めた方は、「自分が不甲斐(ふがい)ないから、指導された歩き方ができない」と思ってしまうので、指導した人のところには、この歩き方で足を痛めていたという情報が届きません。指導された歩き方でダイエットに成功した人の感謝の言葉しか届かないのです。

 それでは、どのような歩き方が良いのでしょうか?

 腰痛がある時の歩き方を考えてください。腰が痛いはずなのに、夜や、翌朝起きた時に全身の筋肉痛を感じたことはありませんか? 腰に衝撃が来ないように、全身の筋肉を使って、ゆっくり歩いているからなのです。

 「日々の生活でゆっくり歩いている暇がないよ」と思われるかも知れませんが、実際そうだと思います。

 そこでお勧めしているのが、雪が降った翌日などに道が凍っていた際の歩き方である、後ろ足に重心を残した歩き方です。

 みなさんも、一度、後ろ足に重心を残す意識で歩いてみてください。

 この歩き方がわかりづらいと思う方は、傷つけると損害賠償をしなければならない高価な靴を履いて歩く状況を想像してみて下さい。

 「靴にダメージを与えない歩き方=自分自身の足にダメージを与えない歩き方」になっているはずです。

投稿者 川村内科診療所 | 記事URL

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